あらすじ
ガランダー帝国の恐怖のゼロ装置によって次々に起こる大地震。
平和な街に人々の悲鳴がこだまする。
怒りに燃えるアマゾンの雄叫びが荒野にとどろく。行け、アマゾン!
恐怖の人工大地震!新幹線大爆破5秒前!!
今回のガランダー獣人はハンミョウ獣人。
能力としてはオーソドックスで、鋭い大顎を武器としており、手裏剣のごとく投げつけることも可能。その威力は、アマゾンの足を切り裂き行動不能にするほどだ。
そんなハンミョウ獣人がひときわ印象を残すのは、言葉を話す際のインチキ外国人のような妙なイントネーション。カタカナ言葉はちょっとネイティブっぽく、日本語はちょっとたどたどしい、そんな独特の話し方がアクセントとなって強い印象を残している。
ガランダー帝国の今回の作戦は、比較的小規模の範囲に局地的な大地震を発生させる事が出来る恐怖の発明、「ゼロ装置」によって東京の各所で大地震を起こし、東京を混乱させること。
人々は地震の後の火事などの二次被害の対応に追われ、ようやく火災を沈下させたと思えば別の地点で地震が起こり、二次被害がまたも起きるという現象が連続し、精神を疲弊させていく。
火山は噴火し、ダムは砕け、地割れが起きるほどの大地震が次々に巻き起こり、最後には新幹線を地震に巻き込んで交通網を麻痺させることを目論み、ハンミョウ獣人が行動を起こしている。
岬にある灯台、剣崎航路標識事務所。
その周囲で、ハンミョウ獣人が黒ジューシャに「ゼロ装置」なるものを起動させていた。
すると、灯台付近で突然局地的な大地震が発生。
その揺れは甚大で、灯台は真っ二つに割れ、中で食事をしていた高田一家は倒壊に巻き込まれる。
家具の下敷きになり身動きが取れない両親の代わりに、自転車で救助を求めに行った娘のミサコは、そこでハンミョウ獣人を目撃してしまう。目撃者を消そうとするハンミョウ獣人たちに追われるミサコは、崖まで追い詰められ、決死の覚悟で高い崖を飛び降りる。
間一髪、崖下にいたアマゾンに助けられたミサコは、アマゾンに両親の危機を知らせた。
一方、ハンミョウ獣人はミサコが死んだと確信して引き上げるのだった。
ガランダー帝国のアジトに帰還したハンミョウ獣人は、限られた地域だけに大地震を発生させる恐怖の発明、「ゼロ装置」の完成を報告する。ゼロ大帝は東京のめぼしい地域に大地震を起こして東京都民を恐怖のどん底に落とそうとしていたのだ。
病院に運ばれた高田一家に話を聞いたおやじさんは、それだけの被害が出た大地震が起きながら、東京では地震が何も発生していなかったことを訝しむ。
ハンミョウ獣人を目撃したミサコの口から、ガランダー帝国がその大地震に関係していることを察知したアマゾンたち。そこに、再び局地的な大地震が発生した。
地震によって病院に多大な被害が発生し、さらに建物の倒壊や火事といった二次被害も発生。
局地的な大地震が連続する中、病院の付近から引き上げる黒ジューシャたちを目撃したアマゾンは、ミサコとはぐれた高田一家をその場で待たせ、ジャングラーで黒ジューシャの後を追う。
だが、その行く手にはハンミョウ獣人が待ち伏せをしていた。
ハンミョウ獣人に飛びかかられ、ジャングラーから引きずり降ろされたアマゾン。
ハンミョウ獣人はゼロ装置の恐ろしさと、東京を次々に大地震で襲うことを宣言。
さらに口の大顎を飛ばし、アマゾンの片足を負傷させて身動きを封じ撤退した。
ゼロ装置を完成させたガランダー帝国によって、東京の各地では次々に大地震が起き、山は噴火、ダムは砕かれ、地割れが起きる天変地異が東京各所を次々に襲った。
地震には慣れっこだったモグラ獣人も、地震の影響で吹き出してきた地下水を浴びる。
地上では、地震後の火事が東京を火に包む二次被害も起こり、かつてない大混乱が起こっていた。
薬を調合し、ハンミョウ獣人にやられた傷を治療するアマゾンを、おやじさんたちが訪ねてきた。
両親とはぐれたミサコを保護していたおやじさんたちは、アマゾンに両親のいる場所を教えられ、ミサコを両親のもとに連れて行こうとするが、そこにモグラ獣人が現れる。
地震によって吹き出した地下水で住処がめちゃくちゃになったことをボヤくモグラ獣人は、それがガランダー帝国のせいであることを教えられると、ガランダー帝国が地震を起こすゼロ装置を研究していたことを思い出し、地下に装置が仕掛けられていないか、パトロールを買って出る。
だが、その会話はガランダー帝国に盗聴されていた。
ゼロ大帝は、モグラ獣人を通してゼロ装置の情報がアマゾンに伝わったことに激怒し、黒ジューシャを処刑してハンミョウ獣人にも失敗の責任を取ってアマゾンを抹殺するように命ずる。
モグラ獣人からゼロ装置が地中に仕掛けられたことを教えられたアマゾンが装置の下に向かうと、そこにハンミョウ獣人が待ち受けていた。
怒りのアマゾンに向けて黒ジューシャたちが次々に飛び蹴りを仕掛け先制攻撃をかける。
アマゾンは咆哮し、アマゾンライダーに変身。
黒ジューシャを蹴散らし、ハンミョウ獣人を攻めるアマゾンライダー。だが、ハンミョウ獣人はゼロ装置を作動させ、アマゾンライダーを地下1000メートルの深さまで生き埋めにしてしまう。
アマゾンライダーを生き埋めにしたハンミョウ獣人は、次の標的として新幹線の破壊を目論んだ。
モグラ獣人は急いでアマゾンライダーの危機をまさひこたちに知らせる。
まさひこはモグラ獣人にアマゾンライダーを助けに行くように頼むが、モグラ獣人の縄張りはせいぜい10メートルの土の下でしかなく、地下1000メートルの奥深くでは手が出せなかった。
このまま自分が死ねば、地上がガランダー帝国のものになる。
それを阻止すべく、地下1000メートルからの脱出策を考えるアマゾンライダー。
その時、ギギの腕輪が強烈な圧力を受けた。
すると、たちまちアマゾンライダーの全身が鉄をも溶かす高熱を発し、体が光に包まれた。
さらに腕びれ・背びれが激しく作動し、全てのものを突き破る。
アマゾンライダーの隠された能力が発揮され、アマゾンライダーは地上へと脱出した。
ギギの腕輪を守る、一種のフェイルセーフが発動し見事に生還したアマゾンライダーは、モグラ獣人からガランダーの次の目標が新幹線であることを伝えられ、急ぎガランダーを追跡する。
新幹線を破壊すべく、ハンミョウ獣人がゼロ装置を起動させようとしたその時、アマゾンライダーがジャングラーに乗って駆けつけた。ジャングラーでゼロ装置に突っ込み、装置を破壊したアマゾンライダーは、ついにハンミョウ獣人との最終決戦に挑む。
噛みつき攻撃や回し蹴りでハンミョウ獣人を痛めつけたアマゾンライダーは、ついに大切断を叩き込み、ハンミョウ獣人の眉間を切り裂く。
ハンミョウ獣人の額から大量の血が噴出する中、アマゾンライダーは返す一撃でハンミョウ獣人の胴体を横一文字に切り裂き、ハンミョウ獣人に勝利した。
こうして、ゼロ装置による人工大地震作戦は阻止され、高田一家に笑顔が戻った。
全能の支配者は失敗したゼロ大帝を責めながらも、ハンミョウ獣人に優る獣人を派遣するという。
果たして、ガランダー帝国の次なる作戦とは…。
ゼロ装置の威力は凄まじく、局地的に大地震を起こす力をアマゾンライダー一人に使うことで、アマゾンライダーを地下1000メートルまで生き埋めにするという離れ業を行ったハンミョウ獣人の機転によって、危うくアマゾンライダーも地下で息絶える寸前まで追い込まれたエピソード。
今回発現したアマゾンライダーの隠された能力は、ギギの腕輪が強い圧力を受けるという発動条件を思えば、ギギの腕輪を強引に奪われるような事態になった際に、身体が高熱を発して腕輪を奪おうとする相手を焼き尽くし、ヒレを動かして危険を脱出するフェイルセーフ機能だと考えられる。
アマゾンライダーが熾烈な死闘の中で経験するであろうあらゆる事態を想定し、ギギの腕輪を守り抜くための機能を搭載しておいたバゴーの機転がアマゾンライダーを救ったことになる。