「仮面ライダーアマゾン」第23話「にせライダー対アマゾンライダー!!」感想

2024年5月30日木曜日

仮面ライダーアマゾン 東映特撮YoutubeOfficial

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あらすじ

八丈島の海上で水爆の数十倍の破壊力を持つヘリウム爆弾の実験が行われた。
ガランダー帝国はこのヘリウム爆弾を東京に仕掛け、日本を壊滅させようとしていたのだ。
ヘリウム爆弾作戦成功のため、邪魔なアマゾンを抹殺すべくサンショウウオ獣人が暗躍する。

ガランダー帝国最後の東京大爆破作戦!激突、二人のアマゾンライダー!

幾多の獣人をアマゾンライダーに倒され、日本を容易に壊滅たらしめるスケールの大きな作戦を次々に展開しながら、尽くそれを阻止されてきたガランダー帝国は、最後の切り札として、人間が作り出した最も強力な武器である水爆の数十倍の威力を持つ最終兵器・ヘリウム爆弾を開発。
これを東京の新宿で起爆することで、東京一帯どころか日本列島の3分の1をも壊滅、灰燼に帰す「ヘリウム爆弾作戦」を実行し、死の灰の上にガランダー帝国を建国する最終作戦に打って出た。

まずは八丈島の海上で実験を行い、ヘリウム爆弾の破壊力を確かめたゼロ大帝は、開発に成功した最後の一個のヘリウム爆弾を確実に新宿で起爆して勝利を掴むべく、これまで幾多の計画を阻んできたアマゾンの抹殺を優先することに決定。
不死身にも思える再生能力と、あらゆるものに化けることが出来る擬態能力を持つサンショウウオ獣人を出撃させ、まさひことりつ子の姉弟を拉致してアマゾンを誘き寄せる作戦を実行した。

サンショウウオ獣人はあらゆるものに化けることが出来る能力を駆使し、アマゾンに変装してまさひこ・りつ子姉弟やおやじさんに接近してまさひこたちを拉致している。
また、副次的な効果として、偽アマゾンに騙されたおやじさんが、その後に姿を見せた本物のアマゾンに猜疑心から疑いの目を向ける効果を発揮したものの、古代インカの神秘のアイテムであるギギの腕輪まではコピーできていなかったことが災いし、アマゾンが本物の証明としてギギの腕輪を見せたことでこの誤解はあっさりと解けた。

また、アマゾンライダーとの最終決戦では偽アマゾンライダーに化け、アマゾンライダーを動揺させようとしたが、ギギの腕輪をコピーできていないことからその能力には雲泥の差があり、アマゾンの連続攻撃であっさりと擬態を解除させられる結果に終わっている。
このあたりは、GOD悪人軍団のカメレオンファントマが化けた偽Xライダーが直前にパワーアップしたXライダーの能力をコピーできず、あっさりと敗北したのと同じ轍を踏んでしまっている。

八丈島で謎の爆発が起こり、水爆を思わせるキノコ雲が上がる。それはガランダー帝国が開発した、水爆の数十倍の破壊力を持つヘリウム爆弾の実験によるものだった。
全能の支配者はゼロ大帝に実験の成功を祝い、東京を灰燼に帰すヘリウム爆弾作戦を命ずる。
もしヘリウム爆弾が東京で爆発すれば、東京のみならず日本の3分の1は焼け野原になる。
全能の支配者はその死の灰の上に、ガランダー帝国の国土を築こうとしていたのだ。
しかし、ガランダー帝国が所有するヘリウム爆弾もわずか一つしかない。
このヘリウム爆弾に全てを賭ける、ガランダー帝国の最終作戦が始まろうとしていた。

テレビのニュースで八丈島で起こった爆発を知ったりつ子は、この異変を急いでアマゾンに知らせるべく、ベッドで寝ているまさひこを起こそうとする。
だが、まさひこのベッドにいたのは巨大なサンショウウオだった。
実は既に起きていたまさひこがりつ子の悲鳴を聞きつけて部屋に戻ると、サンショウウオはサンショウウオ獣人としての正体を現し、まさひこたちに襲いかかった。
慌てて部屋から逃亡し、家から飛び出したまさひこたちは、待ち伏せしていた黒ジュージャに囲まれるが、そこにおやじさんが車で駆けつけ、まさひこたちを救出した。

車で逃亡する中、りつ子はおやじさんの車の後部にサンショウウオが貼り付いているのを目撃。
おやじさんが車から降りて周囲を確かめていると、その隙に黒ジュージャが乗ったトラックに挟まれ、身動きが取れなくなってしまった。だがそこに、アマゾンが現れる。
アマゾンは黒ジュージャを倒すと、まさひこたちがガランダーに狙われたことを知らされる。
もはやまさひこの家が安全でないことを顧みて隠れ家を探していたおやじさんは、アマゾンの案内で隠れ家となる場所へ向かうことになるが、アマゾンの様子がどこかおかしい。
普段と違って言葉遣いが荒いアマゾンに、おやじさんは懸念の目を向けるのだった。

とても隠れ家になりそうにない荒野へ案内していくアマゾンの様子に、りつ子も異変を感じる。
また、おやじさんは八丈島で起こった爆発が、ガランダー帝国の仕業ではないかと睨んでいた。
それを聞いたアマゾンは突然笑い始め、その爆発がガランダー帝国によるヘリウム爆弾の実験によるものだと暴露し、その姿をサンショウウオ獣人へ変える。
アマゾンの様子がおかしかったのは、サンショウウオ獣人の変装した偽物のためだった。

正体を現したサンショウウオ獣人はおやじさんを車中から突き飛ばして負傷させると、黒ジュージャに車を奪わせ、まさひことりつ子を攫ってしまった。
先ほど現れた黒ジュージャが乗ったトラックも合流し、サンショウウオ獣人は去っていく。
そこに、アマゾンがジャングラーに乗って駆けつけた。だが、偽のアマゾンに騙されたおやじさんは猜疑心に支配されてしまい、眼の前のアマゾンがまたしても偽物だと誤解して殴打してしまう。
そこでアマゾンは、本物の証明としてギギの腕輪を見せる。
サンショウウオ獣人が化けた偽のアマゾンがギギの腕輪をつけていなかったことを思い出したおやじさんは、ギギの腕輪を持つ眼前のアマゾンが本物だと納得するのだった。

アマゾンはヘリウム爆弾の実験を聞きつけ、ガランダー帝国を探していた。
おやじさんにサンショウウオ獣人がまさひこたちを攫って去っていった方角を教えられたアマゾンは、ジャングラーを飛ばす。だが、黒ジュージャが密かにそれを監視していた。
その頃、サンショウウオ獣人は、ガランダー帝国のアジトにまさひこたちを連行していた。
ゼロ大帝は、一個しかないヘリウム爆弾による東京壊滅作戦を万全のものにするために、邪魔なアマゾンの目をまさひことりつ子の救出に向けさせ、爆弾を東京まで運び起爆するまでの時間を稼ぎ、あわよくば抹殺すべく、人質としてまさひことりつ子を拉致したのだ。
ゼロ大帝はまさひこたちに恐怖を味合わせるべく、まさひこたちの眼前で冷酷にも黒ジュージャを無為に殺戮する。度重なる敗戦によって、ゼロ大帝も既に狂気に呑まれていた。

アマゾンはサンショウウオ獣人がまさひこたちを攫った車を発見した
だが、車は既にもぬけの殻で、アマゾンが近づくと同時に大爆発を起こした。
アマゾンはなんとか地中に逃れ爆発を凌いだが、休む間もなく巨大なサンショウウオに遭遇。
サンショウウオはサンショウウオ獣人となり、アマゾンに襲いかかった。
サンショウウオ獣人は怪力でアマゾンを絞め上げ苦しめる。
一方、傷つきながらアマゾンを追っていたおやじさんは、主なきジャングラーを発見した。

アマゾンライダーに変身しようとしたアマゾンだが、サンショウウオ獣人は黒ジュージャに囲まれまさひこたちを連行させ、変身すればまさひこたちの命はないと脅す。
サンショウウオ獣人は人質を取られて抵抗できないアマゾンの息の根を止めようとする。
だがそこにおやじさんが現れ、まさひこたちを捕らえていた黒ジュージャを蹴散らした。
アマゾンもコンドラーのロープを使っておやじさんと合流、まさひこたちを開放。
アマゾンはまさひこたちを逃がすためにこの場から撤退しようとする。

だが、狡猾なサンショウウオ獣人はまさひことりつ子の身体に自らの毒を注入しており、その毒によってまさひこたちの身体は醜いサンショウウオに変わりつつあった。
まさひこたちを救うにはサンショウウオ獣人を倒すしかない。
サンショウウオ獣人はゼロ大帝の命を受け、ヘリウム爆弾の設置を完了するまで時間を稼ぐべく、アマゾンにあくまで自分との勝負を要求し挑発を繰り返す。
だが、サンショウウオ獣人はヘリウム爆弾作戦の時間稼ぎを行っているに過ぎず、ガランダー帝国の本当の目的はヘリウム爆弾による東京壊滅であることをゼロ大帝の口から聞かされていたまさひことりつ子は、アマゾンに自分たちよりも東京を救うことを優先することを促す。
友の救出と、日本列島全体の救出を天秤にかけられたアマゾンは、苦渋の決断の果てにおやじさんにまさひことりつ子を任せ、サンショウウオ獣人を倒してヘリウム爆弾が仕掛けられようとしている場所を突き止めるべく、アマゾンライダーに変身した。

ついにアマゾンライダーとサンショウウオ獣人の戦いが始まった。何にでも姿を変える能力を持つサンショウウオ獣人はアマゾンライダーを動揺させるため、アマゾンライダーに化ける。
おやじさんも、ギギの腕輪以外にアマゾンライダーと偽アマゾンライダーの見分けがつかない。

雪景色の荒野で、二人のアマゾンライダーが激突する。
だが、所詮姿を真似ただけの偽アマゾンライダーがアマゾンライダーに敵うわけもない。
アマゾンライダーの連続パンチが偽アマゾンライダーへの擬態を解除させ、続けて放たれた大切断がサンショウウオ獣人の右腕を切断した。
それでも、再生能力によって持ちこたえるサンショウウオ獣人だが、アマゾンライダーは怒涛の連続攻撃を仕掛け、再生が追いつかない勢いで滅多切りにする。
致命傷を負ったサンショウウオ獣人は姿を消した。おやじさんはその生命力に驚く。
一方、アマゾンライダーはサンショウウオ獣人がガランダー帝国のアジトに逃げ帰ったと推測し、サンショウウオ獣人の緑の血痕を追跡し、ガランダー帝国のアジトへ突入することを決断する。

アジトに戻ったサンショウウオ獣人は、アマゾンライダーに敗北した今、失敗を許さないゼロ大帝に処刑されることを覚悟の上で、アマゾンライダーがアジトへやって来ることを報告する。
ゼロ大帝はその忠誠心を認めるかのように仇を取ることを約束しながら、それはそれとして失敗を許さないガランダー帝国の掟に従い、サンショウウオ獣人を処刑する。
サンショウウオ獣人が潔くゼロ大帝の処刑を受けて絶命したことで、まさひことりつ子の身体の毒は消え、二人の身体は元に戻り救われるのだった。

その頃アマゾンは、サンショウウオ獣人の血痕を追い、ガランダー帝国のアジト入口を発見した。
黒ジュージャの警備を突破し、アジト内部に突入したアマゾンの耳に、ゼロ大帝の笑い声が響く。
その刹那、アマゾンがいた床が抜け、アマゾンは奈落の底へ落下していく。
そこには、無数の鋭い針が突き出た巨大な剣山が、アマゾンの血を吸わんと待ち受けていた…!

今回のガランダー帝国の本命はあくまでヘリウム爆弾による東京壊滅であり、サンショウウオ獣人はヘリウム爆弾の時限装置・起爆装置の完成、設置までの時間を稼ぐことを要求されていた。
そのため、極力時間を稼ぐべく、偽アマゾンに化けて親父さんとアマゾンの間に誤解を生じさせたり、まさひこたちに毒を注入し自分を戦わなくてはならない状況を作り出したりと、なるたけアマゾンの注意を自分に向けヘリウム爆弾完成までの時間を稼いでいる。
時間稼ぎという作戦に懸命に従事し、アマゾンに敗北しても言い訳を重ねず処刑を覚悟の上で報告に帰還するなど、ガランダー帝国への絶対的な忠誠心を見せ印象深い。

片やゼロ大帝は、敗北を重ねた結果、前回ついに全能の支配者に最後通牒を受けたこともあり、まさひこたちを脅すために黒ジュージャを意味もなく処刑し、サンショウウオ獣人が時間稼ぎを行っていることを話すなど、冷静さを露骨に失ってしまっている。
悪の首領がヒーローの活躍によって徐々に精神的に追い詰められ、狂気に呑まれ言動が支離滅裂になるあたりは、「人造人間キカイダー」のプロフェッサー・ギルにも通じるものがある。

こうして、ついにガランダー帝国のアジトへ突入したアマゾン。
だが、ヘリウム爆弾が東京で爆発すれば、その瞬間ガランダー帝国の勝利が確定してしまう。
果たしてアマゾンは、ガランダー帝国を倒すことが出来るのか。
そして、ギギの腕輪とガガの腕輪に秘められた超エネルギーは、誰が手にするのだろうか…。

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