「バトルフィーバーJ」第51話「エゴス復活の儀式」感想

2024年5月29日水曜日

バトルフィーバーJ 東映特撮YoutubeOfficial

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あらすじ

サタンエゴスの手で、ヘッダー指揮官が再び怪人として蘇った。
ヘッダー怪人は過去にバトルフィーバー隊に倒された怪人たちを復活させ、再び出撃する。
一方、悪魔ロボの出現を察知したバトルフィーバー隊も出動する。

執念の復活を遂げたヘッダー怪人 鉄山将軍逆転の秘策

今回の、そしてシリーズ最後のエゴス怪人は、前回、鉄山将軍に敗れ散ったヘッダー指揮官の遺体を素材とし、怪人製造機から生み出されたヘッダー怪人。
バトルフィーバーや鉄山将軍に敗れた怨念を抱き散ったヘッダー指揮官の執念を受け継いだことにより、身体がバラバラになっても復讐への執念を捨てず、サタンエゴスからの思念を受けることで粉砕された肉体の一欠片からでも完全に再生することが出来る。
そして、同じくバトルフィーバーに敗れた悪魔ロボットたちを超魔力で幽霊ロボットとして再生させ、ヘッダー怪人がいる限り倒すことが出来ない無敵状態のまま操ることすら可能だ。

ついにヘッダー指揮官までも倒され、追い込まれたサタンエゴスは前述の通りヘッダー指揮官をヘッダー怪人として復活させ、その超魔力でドグウロボ、ギンガロボ、スポーツロボの3体の悪魔ロボットを幽霊ロボットとして再生させ、日本全土を同時に攻撃する総攻撃を実行する。
幽霊ロボットたちはヘッダー怪人がいる限り不死身であり、バトルフィーバーロボのクロスフィーバーや電光剣唐竹割りといった無敵の必殺技でも倒すことが出来ず、大技を連発せざるを得なくなったバトルフィーバーロボはエネルギー切れ寸前にまで追い込まれてしまう。

さらに、ヘッダー怪人の弟であるヘッダーロボットも無類の防御力を誇り、バトルフィーバーロボのクロスフィーバーや電光剣唐竹割りも通用しない、最後の悪魔ロボットに相応しい強敵ぶりを見せつけている。それらを打ち破ったのは、最後の最後まで勝利の可能性を捨てない鉄山将軍の強い意志と、それを受け継ぎ苦境にも挫けないバトルフィーバーの闘志だった。

ヘッダー指揮官は、一対一の死闘の果てに、鉄山将軍に斬られて死んだ。
しかし、サタンエゴスはサロメに命じて復活の儀式を行わせると、怪人製造機にヘッダー指揮官の遺体を吸引させ、エゴスの御子・ヘッダー怪人としてヘッダー指揮官を蘇らせる。
超魔力を使う復讐心の塊であり、バラバラにされてもバトルフィーバー打倒の執念を捨てないヘッダー怪人は、これまで倒された悪魔ロボットたちを超魔力で蘇らせ、総攻撃を仕掛ける。
各地で暴れまわる悪魔ロボットたちの脅威が日本列島を恐怖のどん底に落としたことを知ったバトルフィーバーは、事態の収拾のためにバトルシャークで出動するのだった。

バトルフィーバーの出撃を察知したヘッダー怪人は、エゴスの戦闘機を出撃させる。
バトルシャークはそれを撃退するが、隙をついて地上から放たれた対空ミサイルの直撃を被弾。
なんとかバトルフィーバーロボを発進させたバトルフィーバーは、ドグウロボットと戦闘を開始。チェーンクラッシャーでドグウロボットの動きを封じようとするが、恨みの力で強化されたドグウロボットは、チェーンクラッシャーをも切断するパワーを見せる。
フィーバーアックスやスティックアタッカーで反撃するバトルフィーバーロボだが、その前に次々と増援の悪魔ロボットたちが駆けつけ、3対1の劣勢に追い込まれる。

バトルフィーバーは、今出現している3体の悪魔ロボットたちが、皆過去に倒したはずの悪魔ロボットであることに気づく。鉄山将軍はそれらがエゴスの超魔力によって蘇ったと察知する。
バトルフィーバーロボはかつて悪魔ロボットたちを粉砕した必殺技、クロスフィーバーや電光剣唐竹割りを繰り出し、悪魔ロボットたちにとどめを刺そうとする。
だが、バトルフィーバーロボの必殺の一撃が直撃しても、悪魔ロボットたちは動じない。
不死身の悪魔ロボットたちは、物理的な攻撃が通用しない幽霊なのか?
動揺するバトルフィーバーたちに、鉄山将軍は何か科学的な仕掛けがあるはずだと諭し、周囲に超電磁波発生装置がないかを探らせる。だが、悪魔ロボットたちの波状攻撃によって、バトルフィーバーロボのエネルギーは底をつきかけていた。

窮地に追い込まれたバトルフィーバーは、地上にヘッダー怪人の姿を発見する。
鉄山将軍はそのエゴス怪人こそが超魔力でロボットを操っていると見抜き、怪人を倒すように指示。バトルフィーバーは地上に降り、ヘッダー怪人たちとの死闘に挑む。
だが、ヘッダー怪人の力は凄まじく、バトルフィーバーの波状攻撃も通じない。
さらに、悪魔ロボットたちも次々にバトルフィーバーに攻撃を仕掛けてくる。
悪魔ロボットによりガスタンクが破壊され、大爆発の業火がバトルフィーバーを追い詰めていく。

鉄山将軍は悪魔ロボットに構わず怪人を倒すように指示を出し、バトルフィーバーは乾坤一擲のペンタフォースをヘッダー怪人に炸裂させ、爆散させることに成功する。
ヘッダー怪人の爆散と同時に、3体の悪魔ロボットたちも姿を消した。
なんとか危機を脱したバトルフィーバーはビッグベイザーに帰還するが、ヘッダー怪人の爆散した地点を通過したケニアのブーツに、飛び散っていたヘッダー怪人の目玉が貼り付く。
それを確認したサロメは、計画が順調に推移していることにほくそ笑むのだった。

激戦から生還したバトルフィーバーを称える鉄山将軍だが、ロボット九官鳥はケニアのブーツに付着したヘッダー怪人の目の存在に気づき、大声で騒ぎ始める。
しかし、普段の口の減らない言動のせいで、誰もロボット九官鳥を相手にしない。
鉄山将軍は、エゴスが再度攻撃を仕掛けてくることを予感していた。
そこに、マサルから電話がかかってきた。
ケイコ隊員のことで気になっていることがあるというマサルは、ケイコ隊員を呼び出す。
最近勘が良いらしいマサルは、ケイコ隊員が今夜怪我する予感がすると忠告する。

サロメは、全てが計画通りだとサタンエゴスに報告する。
バトルフィーバーも、エゴスの反撃に備えて24時間非常警戒体制に入った。
だが、夜中になり仮眠を取っていたケニアの服に付着していたヘッダー怪人の目が動き始める。
ロボット九官鳥の騒ぐ声で目を覚ましたケニアだが、ヘッダー怪人の目に気付くことはなかった。
そして、サタンエゴスの思念によってヘッダー怪人の目がみるみるうちに再生し、ヘッダー怪人が復活。恨みを晴らすべく、ビッグベイザーで鉄山将軍を探し始めた。

ついに将軍の部屋に辿り着いたヘッダー怪人は、鉄山将軍を暗殺せんと闇討ちを仕掛ける。
だが、蟻が畳を這う足音を聞くことすら出来るほどの達人である鉄山将軍は、既にビッグベイザーを歩き回るヘッダー怪人の足音を察知しており、ヘッダー怪人の闇討ちは失敗に終わる。
不利を悟って逃亡したヘッダー怪人によって、ケイコ隊員はマサルの忠告通り怪我を負う。
ビッグベイザーを破壊しようとするヘッダー怪人は、バトルフィーバーに取り囲まれる。
だが、ヘッダー怪人は隠し持っていた時限爆弾の存在を明かし、バトルフィーバーやビッグベイザーもろとも自爆し、バトルフィーバーを海の藻屑にすることを宣言。
怪人に身を変え、目玉一個からでも蘇り、自分を犠牲にしてでもバトルフィーバーや鉄山将軍を葬らんとするヘッダー怪人、いやヘッダー指揮官の執念に、バトルフィーバーは戦慄する。

ヘッダー怪人はヘッダー指揮官の姿に戻ると、一度殺された恨みと、積年の屈辱を晴らすべく、鉄山将軍に土下座して許しを請うように要求する。だが、鉄山将軍は決然とそれを拒否。
九分九厘駄目でも、後の一厘に逆転の望みをかける。鉄山将軍はその意志の元、切り札を切る。
鉄山将軍は時限爆弾の爆発直前に、ロボット九官鳥の秘密機能である凍結ガスを噴射させ、ヘッダー怪人ごと爆弾を凍結させた。10分間の凍結時間の間に、バトルフィーバーはヘッダー怪人をカプセルに入れて基地の外に運び出し、熱線を浴びせて焼き尽くす。
肉片すら残さず燃え尽きたヘッダー怪人は、最期にヘッダーロボットをも呼び出すのだった。

ヘッダー指揮官からヘッダー怪人へ、そしてヘッダーロボットへ。三度生まれ変わってでもバトルフィーバーへの恨みを晴らさんとするヘッダー指揮官の執念は鉄山将軍をも戦慄させる。
鉄山将軍はバトルシャーク内部の巨大クレーンで暴れまわるヘッダー怪人の動きを封じ、その間にバトルフィーバーロボを発進。ついにヘッダー指揮官との決着をつける時が来た。
バトルフィーバーロボはクロスフィーバー、そして電光剣唐竹割りをヘッダーロボットに炸裂させるが、ヘッダーロボットは執念でそれを弾き返す。
不死身を誇るヘッダーロボットに、鉄山将軍は最後の切り札である「バトルフィーバーパワー」を発動させた。バトルフィーバーパワーで出力が上昇したバトルフィーバーロボは、その高エネルギーを集中した電光剣で、ついにヘッダーロボットを倒すのだった。

今度こそ本当にヘッダー指揮官を喪い、サロメやカットマンたちは大いに悲しむ。
サタンエゴスはエゴスは必ず勝つと宣言し、最終決戦へ向け士気を高める。
一方ビッグベイザーでは、バトルフィーバーたちがヘッダー指揮官の執念の恐ろしさや、その執念を粉砕する大殊勲を上げ、口うるさいがやる時はやるロボット九官鳥へ感心していた。
いつもの憎まれ口を叩くロボット九官鳥だが、今回ばかりは大殊勲を上げたので、ケニアも素直にロボット九官鳥に平伏する。こうしてヘッダー指揮官との戦いはバトルフィーバーが勝利した。
だが、鉄山将軍は追い詰められたエゴスの総攻撃を警戒し、最終決戦に備えていた。

今回でついにヘッダー指揮官との長きに渡る戦いに終止符が打たれた。
鉄山将軍によって一度倒されながら、その能力と忠誠心を惜しんだサタンエゴスによって怪人として復活したヘッダー怪人は、かつてのヘッダー指揮官以上の執念を燃やした。
多くの怪人を倒されてきただけでなく、自らも一度その生命を絶たれた怨念により得た超魔力と不死身の能力でバトルフィーバーを大いに苦しめたその力とサタンエゴスに殉ずる信念で、指揮官の名に相応しい武人としての見事な最期を見せてくれた。

そんなヘッダー怪人によって、ビッグベイザー爆破、バトルフィーバー全滅の危機にまで追い込まれながら、土下座による屈服勧告を敢然と跳ね除け、ヘッダー怪人が勝利を確信して油断した瞬間、ロボット九官鳥の秘密機能である凍結ガスを噴射して爆弾の起爆を阻止するという逆転の一手に全てを賭けた、鉄山将軍の強靭な意志と判断力もまた見事である。
勝利を確信し、これまでの度重なる敗北と一騎打ちでの敗北という屈辱を晴らすため鉄山将軍を土下座させ屈服させようとしたヘッダー怪人の驕りを見抜き、時限爆弾の爆発が迫る危機的状況でも冷静な判断力を失わなかった鉄山将軍は、サタンエゴスの言葉を借りるならまさに火のような決断力と水のような思考力を併せ持つ傑物たる面を見せ、バトルフィーバーの危機を救っている。

こうして、鉄山将軍はバトルフィーバーをヘッダー怪人の自爆作戦から守り抜き、サタンエゴスとの最終決戦へ5人の勇者を送り出すことになる。
鉄山将軍によって召集され、幾多の試練を団結のスクラムで乗り越えてきた五大陸の勇者たちは、ついに人の心を汚す悪魔との最終決戦に挑むのであった。

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