「仮面ライダー (新) (スカイライダー)」第16話「不死身のゴキブリジン Gモンスターの正体は?」感想

2024年12月17日火曜日

仮面ライダー (新) (スカイライダー) 東映特撮YoutubeOfficial

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あらすじ

ゼネラルモンスターは仮面ライダーにより作戦を阻止され、ついに大首領から最後通告を受けた。
この危機に、ゼネラルモンスターは最強の怪人・ゴキブリジンを出動させる。
そして、自らもついにその正体を明かすのだった。

鉄壁の防御を持つ不死身の怪人!明かされるGモンスターの正体

今回のネオショッカーの怪人は、ゴキブリの特性を持つゴキブリジン。
ネオショッカーの科学者であるプロフェッサー・ドクが作り上げた最強の改造人間であるゴキブリジンは、過去の戦闘データを基に作られた、仮面ライダーのスカイキックすら通用しない鉄壁の防御力を持つマントを備えており、モチーフどおりのしぶとさを誇っている。
その任務は、市民から買い上げたゴキブリを飼育、溶解液で人間を溶かす「溶かしゴキブリ」と敵に近づいて爆発する「爆発ゴキブリ」へと改造し、街に放って大量殺戮を行うことだ。

一方、ネオショッカーの大幹部であったゼネラルモンスターは、度重なる作戦の失敗によってついにネオショッカー大首領から見限られてしまい、最後通牒である赤い瞳のモニュメント「赤目」を送られてしまう。ゼネラルモンスターは進退をかけ、ついに自らの正体を明かすのだった。
果たして仮面ライダーは、ゴキブリジンを倒すことが出来るのか。
そして、ゼネラルモンスターの正体とは、いったいどんな怪人なのか…。

ブランカでは、茂がゴキブリを探し回っていた。
喫茶店に対してあまりにも失礼な発言だが、なんでも羽鳥商事という会社が、ゴキブリの研究をするためにゴキブリを買い取っており、そのためゴキブリを集めているのだという。
洋と谷は、一瞬でその話を怪しむのだった。流石に不審な事件に対する感度が高い。
1匹500円でゴキブリを買い取るという羽鳥商事には、行列が出来ていた。
その行列の中には飛田今太もおり、ゴキブリを10匹ほど集めてきたという。
珍しく本筋のドラマパートに絡んだ出番だ。
というか、前回ビルの屋上から飛び降りて無事だったようだ。

洋と谷は新聞記者と偽って、ゴキブリを集めている男にゴキブリを集める目的を尋ねた。
だが、男もなぜゴキブリが集められているか詳しくは知らず、集めたゴキブリも、いつの間にかやってくるトラックが、いつの間にか回収して去っていくのだという。
どうでもいいが、いくら文字だけとは言え、ゴキブリと書きすぎて気持ち悪い…。
洋と谷が去った後、飛田今太が集めたゴキブリを提出したが、それらは既に死んでいたらしく、500円から減額され、200円で買い取られる。まあ妥当な理由での減額だろう…。
そして、なんと飛田今太はこの第16話を最後に登場しなくなる。
最後の出番がゴキブリの死骸を売りに来るシーンだったのか…とはなるが、それでも最後の出番が本筋のドラマパートに絡んでいるだけ、いつもよりマシだったのかもしれない…。
本当に虚無のまま終わった名ルポライター、飛田今太よ永遠なれ…。

その頃、ネオショッカーのアジトでは、ゼネラルモンスターにネオショッカー大首領からの贈り物が届いていた。それは、赤く輝く目玉のモニュメント。
赤目の贈り物は、ネオショッカーのしきたりで最後通告を示すものだった。
仮面ライダーによって計画の失敗を重ねてきたゼネラルモンスターはついにネオショッカー大首領に見限られてしまい、次に失敗すれば示しのために処刑すると告げられる。
「今度しくじれば、示しのためにもお前は消す!」
「しかと…この命に代えましても…仮面ライダーを倒しまする!」

ゼネラルモンスターは、ネオショッカーの科学者、プロフェッサー・ドクの元を訪ねていた。
プロフェッサー・ドクは、仮面ライダーとハエジゴクジンの戦闘データを分析し、スカイキックのパワーを計測し、スカイキックと同等の破壊力を持つバズーカ砲にすら耐えるマントを開発。
そのマントを、新たな改造人間・ゴキブリジンに与えていた。
無敵の防御力を得たゴキブリジンは、「ゴキブリ計画」に乗り出す。
プロフェッサー・ドク。この男は、ネオショッカーで一番と言われた改造人間博士で、ライダーの力を計算し、それを上回る力を持つ、強力怪人・ゴキブリジンを作った。
ゼネラルモンスターがゾル大佐なら、プロフェッサー・ドクはいわゆる死神博士にあたるポジションではあるが、残念ながらごく短い出番のゲストキャラにとどまっている。

ゴキブリジンは、何の変哲もないビルに偽装されたネオショッカー前線基地に向かった。
電話ボックスが前線基地への秘密の入口になっている描写がワクワクさせられる。
ネオショッカー前線基地では、市民から集められたゴキブリが飼育され、敵に近づいて爆発する「爆発ゴキブリ」と溶解液で人間を溶かす「溶かしゴキブリ」に改造されていた。
普通に大量のゴキブリが映るシーンなので、普通に気持ち悪い。
ゴキブリジンはこの2つの殺人ゴキブリを街中にばらまき、大量殺戮によって東京を大混乱に陥れ、仮面ライダーを誘き出そうと目論んでいた。

ゴキブリジンは奇っ怪な動きで街中を疾駆し、洋の前に姿を現して洋を誘き出す。
そして、何の罪もない母娘を溶かしゴキブリに襲わせ、母親を溶かして殺害した。
ゴキブリが背中から身体に入り込む描写は、単純にものすごく気持ち悪い。
少女の悲鳴を聞いた洋は少女を助けるが、母親がゴキブリに溶かされたという話を聞き驚く。
再び奇っ怪な動きで姿を消したゴキブリジンを、洋は追跡した。

洋の追跡に気づいたゴキブリジンは、自ら姿を現す。
「無敵最強の…ゴキブリジンよ!お前を誘い出す作戦は成功だ!」
ゴキブリジンはアリコマンド部隊を呼び出し、洋を襲わせて自らは姿を消す。
だが、仮面ライダーとなった洋はその行く手に先回りした。
「ゴキブリジン!これ以上悪どい殺人はさせん!」
「笑わすな!これからが、本番だわ!」
仮面ライダーはアリコマンド部隊を撃退し、ゴキブリジンに戦いを挑む。
だが、ゴキブリジンはマントを使って仮面ライダーの攻撃を尽く防ぎ、繰り出された必殺のスカイキックすら、完全に防御してみせた。
「どうだ!お前のキックなんかは効かん!」
「強い…!キックが効かん!」

仮面ライダーはゴキブリジンに組み付き、首を絞める。
だが、ゴキブリジンは爆発ゴキブリを召喚し、仮面ライダーに向けて飛ばす。
爆発ゴキブリの爆発が仮面ライダーを吹き飛ばし、窮地に陥る仮面ライダー。
結局、ゴキブリジンは再度姿を消し、仮面ライダーはその強さに戦慄するのだった。

洋や谷、みどりは、ゴキブリジンの殺人ゴキブリによる被害を調査していた。
どこの家にもいる害虫に目をつけたネオショッカーの恐ろしさに、一同は戦慄した。
そこに、羽鳥商事を監視していたユミからの連絡が入り、洋はゴキブリ買いのトラックを追跡に出かけた。だが、洋はトラックを見失ってしまう。
洋が周囲を捜索していると、ゴキブリジンが電話ボックスから前線基地へ移動する現場を目撃した。洋が電話ボックスを調べている事に気づいたゴキブリジンは、洋を基地の中に引きずり込む。
そこは、殺人ゴキブリの巣だった。爆発ゴキブリが洋に襲いかかる。

洋の死を確信したゴキブリジンは密室の扉を開けさせるが、洋は仮面ライダーに変身して無事だった。そのままアジト内部に乗り込んだ仮面ライダーは、殺人ゴキブリの飼育装置を破壊。
ゴキブリジンはアリコマンドに足止めを命じて逃走した。仮面ライダーもそれを追う。
仮面ライダーはアリコマンドを蹴散らし、ゴキブリジンに迫る。
スローモーションで仮面ライダーとアリコマンドの格闘を映し出す演出が新鮮だ。

ゴキブリジンはゴキブリ計画をやり直すべく、仮面ライダーに襲いかかる。
仮面ライダーはスカイキックを繰り出すが、やはりゴキブリジンには通用しない。
「お前のキックは、この強い身体には効かんわ!」
仮面ライダーは連続パンチや投げ技を繰り出すが、ゴキブリジンには通用しない。
「俺に貴様の技など通用せんわ!」
次第に追い詰められていく仮面ライダー。だがそこに、何者かの砲撃が割って入った。
新たな改造人間・ヤモリジンは、ゴキブリジンの味方だと名乗りながら、ゴキブリジンもろとも仮面ライダーを攻撃。しかし仮面ライダー抹殺に失敗すると姿を消す。

ヤモリジンを探す仮面ライダーに、ゴキブリジンが襲いかかる。
だが、仮面ライダーは、ゴキブリジンの本体に当たった攻撃は通用することに気づき、ゴキブリジンの鉄壁の防御力はマントによるものを察知、マントを避けて本体を集中攻撃する。
そして、弱ったゴキブリジンにスカイキックを炸裂させ、この強敵を打ち倒すのだった。

勝利を収めた仮面ライダーに、ヤモリジンの攻撃が放たれる。
そして、ヤモリジンは仮面ライダーにその正体を明かした。
「お前に良いものを見せてやろう!」
「ゼネラルモンスター!」
「仮面ライダー!ワシのこの本当の姿、よーくわかったか!仮面ライダー!ワシは必ずお前を倒す!また会おうぞ!」
ヤモリジンこそ、ゼネラルモンスターの正体怪人だったのである。

仮面ライダーは、強敵・ゴキブリジンを倒した。
しかし、不気味な力を秘める、ゼネラルモンスター=ヤモリジンが、仮面ライダーを狙っていた。

この後数回登場するプロフェッサー・ドクによって、無敵の防御力を持つマントを与えられたゴキブリジンの強さとゴキブリを駆使して戦う気持ち悪さが印象深いエピソード。
以前、仮面ライダーの強さを分析して作られたと豪語していたハエジゴクジンの戦いを分析し、スカイキックの破壊力を正確に割り出しそれを防ぐマントを開発するネオショッカーの技術力も恐ろしい。無敵の仮面ライダーとて、日々強くなるネオショッカーの怪人の前には油断できないのだ。

害虫と忌み嫌われるゴキブリの怪人ながら、羽の部分をマントと解釈し、顔も強面に仕立て上げたゴキブリジンのデザインはなかなか格好良いが、しかし実物のゴキブリを手から放つ辺り、結局ゴキブリの気持ち悪さや生理的嫌悪感からは逃れられないのであった…。

ネオショッカーの大首領より最後通告を受けたゼネラルモンスターはついに自ら出撃し、正体怪人であるヤモリジンの姿を現した。しかし、何を思ったか、仮面ライダーを相手に優勢に戦っていたゴキブリジンの邪魔をしてしまい、結果的にゴキブリジンの敗北を招くことになる。
追い詰められた人間が功を焦るとろくでもないことが起きるという好例だ。

そして次回、ついにゼネラルモンスターとの決戦の時が訪れる。
それに伴い起こるレギュラーキャストの刷新は、物語に大きなうねりを呼ぶのだった。
果たして仮面ライダーはゼネラルモンスター=ヤモリジンを倒せるのか。
そして、次回予告に姿を現したネオショッカーの新たな大幹部の正体やいかに…。

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