あらすじ
ラジコン飛行機やラジコン自動車が突如狂い始めた。人々に襲いかかるラジコン模型。
それは幽霊博士のラジコンから毒ガスをまこうという作戦だった。
怪人・ラジゴーンは怪電波でラジコンを自在に操っていたが…。
ジュニア・ライダー隊奮闘!人々を襲う恐怖のラジコン軍団
今回のジンドグマ怪人は、ラジコンの化身であるラジゴーン。
ラジコンの送信機であるプロポに似た身体を持っており、ラジコン飛行機やラジコン自動車など、ラジコンなら種類を問わずそのコントロールを奪う能力を持っている。
幽霊博士はラジゴーンに命じ、子どもたちが遊ぶラジコンのコントロールを奪い、多数のラジコンを集め、そのラジコンに催眠ガスを搭載して街中を混乱に陥れた。
そして、恐怖に震える人々に、悪魔元帥が今度はラジコンに毒ガスを搭載すると宣言。
人々に無条件降伏を迫るのだった。
しかし、そんな悪事を見逃すジュニア・ライダー隊ではない。
ハルミは囮となるラジコン飛行機を用意し、わざとラジゴーンにコントロールを奪わせる。
そしてそのラジコン飛行機の後を追い、ジンドグマのアジトを捜索するのだった。
果たしてスーパー1とジュニア・ライダー隊は、恐怖の毒ガスラジコン作戦を阻止できるか。
深夜。倉庫の警備をしていた警備員に向かって、ラジコン飛行機が一枚の紙を投下する。
その紙は、今夜よりここを占領するという、ジンドグマの命令書だった。
その命令を一笑に付した警備員の前に、ジンドグマ怪人・ラジゴーンが出現。
命令に逆らった罪で、警備員を殺害してしまうのだった。
そしてある休日。チョロはジュニア・ライダー隊の面々を引き連れ、給料を注ぎ込んで購入したラジコン飛行機を飛ばしていた。だが、突然ラジコン飛行機のコントロールが効かなくなり、そのまま何処かに向かって飛んでいってしまう。ラジコンを失ったチョロは涙目だ。
そして、彼らと別行動を撮っていたミチルたちも、ラジコン自動車で遊んでいたところ、突然ラジコン自動車のコントロールが効かなくなる事件が発生。彼らもラジコンを見失ってしまう。
チョロたちから一連の事件を聞いた一也は、恐ろしい事件が起きる予感がするのだった。
そして、街中でラジコン飛行機やラジコン自動車が操縦を無視して消える事件が多発した。
一也はこの事件の謎を追うべく、町へ飛び出す。
この事件の裏にいたのは、やはりジンドグマだった。
ラジゴーンがラジコンのコントロールを奪い、街中のラジコンを捕獲。そして、そのラジコンを改造し、毒ガスと爆弾を取り付けさせていたのだ。
ジンドグマのラジコン攻撃が開始された。
ラジゴーンによって操縦されるラジコン飛行機から、催眠ガスが散布される。
ただのラジコンだと思っていた街の人々は、無警戒にそのガスを浴びてしまうのだった。
催眠ガスによって眠らされた人々を目撃した一也はラジコンを撃ち落とす。だが、このラジコンをコントロールする電波を突き止めなければ、また同じことが起こってしまうのだ。
ジンドグマのアジトでは、幽霊博士が喜色満面、大笑いしていた。
他の三幹部はそんな幽霊博士の様子にイライラしっぱなしだ。
そこに悪魔元帥も現れる。
幽霊博士は悪魔元帥に、悪魔元帥からのメッセージを街中に流すように依頼。
メッセージを流す目的を悪魔元帥に尋ねられた幽霊博士はこう答えた。
「人々に恐怖を与え、ジンドグマの恐ろしさを知らしめ、我々に服従させることにあります!」
やがて、街中にジンドグマの操るラジコンが現れるようになった。
単なるラジコンだと思って油断した人々は、催眠ガスによって無抵抗のまま眠らされてしまう。
そこに、悪魔元帥のメッセージが流れてきた。それは、ジンドグマへの無条件降伏を促すもの。
そして逆らえば、今度は催眠ガスではなく毒ガスによって無差別攻撃を行うというものだった。
悪魔元帥のメッセージを聞きつけたハルミと良は、ジュニア・ライダー隊を招集した。
そして、ハルミの作戦を実行する。
それは、囮のラジコン飛行機を飛ばし、わざとジンドグマにコントロールを奪わせる。
そしてそのラジコン飛行機が向かう先を、手分けして追跡するというものだった。
ハルミが飛ばしたラジコンは、首尾よくジンドグマにコントロールを奪われる。
ジュニア・ライダー隊の決死の捜索が始まった。
コントロールを奪われたラジコン飛行機を追う良たちの前に、ジンファイターが現れる。
だがその危機を知ったスーパー1もすぐに駆けつけジンファイターを蹴散らすのだった。
「みんなで力を合わせれば、必ずジンドグマに勝てる!」
スーパー1は良たちの奮闘を称え、彼らを励ますのだった。
スーパー1が現れたことを知った幽霊博士を、仲間たちは煽る。
だが幽霊博士は、ラジゴーンのラジコン攻撃に絶対の自信を持っていた。
悪魔元帥もそんな幽霊博士を称え、街を混乱に陥れるだけでなくスーパー1をも倒す、一石二鳥の作戦を必ず成功させるように命じるのだった。
ジュニア・ライダー隊のミチルとマサルはついに、ラジコン飛行機が着陸した倉庫を見つけ出す。だが、妨害電波で通信機は使えない。そこでミチルは、狼煙を上げて仲間に連絡した。
だがその結果、ジンファイターに見つかってしまう。
狼煙を察知した一也が駆けつけたものの、ミチルとマサルは囚われの身になってしまった。
そこに現れたラジゴーンは、ミチルとマサルを人質にとり、動けない一也に武装ラジコン飛行機をけしかける。ラジコン飛行機から爆弾が放たれる。
ジュニア・ライダー隊の面々もそこに駆けつけたが、人質がいて身動きが取れない。
だが良は、スーパー1から言われた「みんなで力を合わせれば勝てる」という言葉を思い出し、みんなでスーパーボールを投げ、ジンドグマの目潰しを行うことを提案。
団結したジュニア・ライダー隊はスーパーボールを一斉に投げ、ジンドグマの目を眩ます。
そしてその隙に、一也がミチルとマサルを救出した。
一也はハルミにミチルとマサルを任せ、逃亡しようとしたラジゴーンの後を追う。
ラジコン爆弾攻撃を躱した一也は、スーパー1に変身した。
ジンファイターを蹴散らすスーパー1に、ラジゴーンはまたもラジコン飛行機を操縦。
ラジコン飛行機の機関銃でスーパー1を攻撃する。
そこでスーパー1は、ラジゴーンの身体のアンテナを破壊すべく、エレキハンドにチェンジ。
エレキ光線でラジゴーンの身体のアンテナを狂わせ、ラジコンを操縦不能にする。
最大の武器を奪われたラジゴーンは破れかぶれとばかりに突撃する。
頭部から「アンテナ剣」を2本引き抜いたラジゴーンだが、すぐに1本をスーパー1に奪われ、胸に突き刺されてしまう。そして最後のトドメのスーパーライダー旋風キックが炸裂。
ラジゴーンは爆発四散した。スーパー1の、そしてジュニア・ライダー隊の勝利だ。
怪電波を操るラジゴーンと、幽霊博士の悪巧みは、仮面ライダーとジュニア・ライダー隊の勇気によって倒された。そして人々の手に、ラジコン飛行機やラジコン自動車は返された。
我々は、悪に負けずに、勇気を持って立ち向かっていかねばならない!
一也とジュニア・ライダー隊はふたたびラジコンの操縦を楽しむ。
平和な日常が、つかの間戻ってきたのだ。
ジュニア・ライダー隊の勇気ある活躍が描かれた、ジュニア・ライダー隊活躍編。
ラジコンという玩具を利用し、それに無警戒である人々の心理をついて毒ガスをばら撒こうとする幽霊博士の作戦は、日用品をモチーフにした怪人が続出したジンドグマならではの恐ろしさだ。
この作戦は、ドローンによる攻撃などが現実のものになった令和の現代だからこそ、よりその恐ろしさを実感できるものとなっている。
そんなラジコン攻撃を前に、「ジュニアライダー隊の歌」に歌われている通り、力を合わせ、団結して立ち向かうジュニア・ライダー隊の勇気もまた、丁寧に描かれていた。
スーパー1からの励ましの言葉を胸に、団結してジンドグマに立ち向かった良の姿は、ヒーローに勇気を与えられた人々の描写として感動的なものになっている。
そしてヒーローもまた、そんな人々の姿を見て悪に立ち向かう勇気をもらうのだ。
ヒーローと人々の支え合いのループが生む勇気の素晴らしさを描いた、名作エピソードだった。
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