あらすじ
椅子が怪人になって襲ってきた。電気椅子怪人・イスギロチンは、幽霊博士の発明したドクロガスの秘密研究所主任だった脱走者・太田吾郎を探していた。
電気椅子の体を持ったイスギロチンの処刑執行が迫る。
恐怖の処刑人イスギロチン!新型毒ガス計画を阻止せよ
今回のジンドグマ怪人は、椅子の怪人であるイスギロチン。
「ロボット刑事」のコシカケマンに続く椅子モチーフの怪人だが、コシカケマンが思わず座ってみたくなる快適な椅子だったのに対し、こちらは直球で電気椅子をモチーフにしている。
コシカケマン同様に椅子に化け、座った人間を捕縛して電流を流し殺害する「ギロチンスパーク」によって人間を処刑してしまう、恐怖の電気椅子怪人だ。
また、ジンファイターを椅子に変化させる能力を持ち、椅子からジンファイターに、ジンファイターから椅子にと、変幻自在の奇襲攻撃を行うことも可能だ。
ジンドグマの処刑人であるイスギロチンの目的は、幽霊博士が開発した新型毒ガス・ドクロガスの研究を強いられ、脱走を図った太田博士を処刑すること。
しかし、太田博士の娘がジュニア・ライダー隊の友人であったため、この任務は瓦解。
ドクロガスの研究所を調査しに来た一也の抹殺にその任務を移すのだった。
そして、一也を見事に捕らえたイスギロチンは、ジンドグマ幹部がその様子を見守る中、一也をドクロガスによって処刑しようとするのだった。
果たして一也はこの危機を脱し、悪魔の発明ドクロガスを葬ることが出来るのか。
ジンドグマの科学研究所では、拉致した人々を実験台に、新発明の毒ガス実験が行われようとしていた。5秒で人間を溶解するこのドクロガスは、最新型の防毒マスクをつけていても防げない。
この威力に満足した悪魔元帥は、幽霊博士にドクロガスの大量生産を命じる。
するとそこに、非常ブザーが鳴り響く。ジンドグマ科学研究所から脱走者が現れたのだ。
それは、ドクロガス計画の責任者である太田五郎だった。
悪魔元帥は、幽霊博士にこの責任を取らせるべく、太田の始末を命じるのだった。
太田は自宅に戻ろうとしていたが、既にジンドグマの追手が家を見張っていた。
家に戻れない太田は、スーパーボールを投げつける訓練をしていたジュニア・ライダー隊と出会い、娘のヒロコに手紙を届けてもらうように頼む。
偶然にも、ヒロコはジュニア・ライダー隊のタケシの同級生だった。
しかしそこに、ジンドグマの追手が現れ、太田は逃亡する。
ただ事ではない気配を感じたジュニア・ライダー隊は、急ぎヒロコに手紙を届けた。
行方不明だった父が生きていることを知ったヒロコは、父を探しに出かける。
そしてジュニア・ライダー隊も、その後を追うのだった。
だが彼らの行動は、大田を追う幽霊博士に監視されていた。
ヒロコは、手紙に書かれていた待ち合わせ場所の弥生小学校に到着し、そこで父と再会する。
それを見届けたジュニア・ライダー隊は、親子の再会を邪魔しないようにそっと帰ろうとするが、不気味な笑い声が聞こえてきたことから急ぎ引き返す。
笑い声の主は、ヒロコたちを尾行して大田の居場所を掴んだ幽霊博士のものだった。
自身を裏切った大田に、怒りを爆発させる幽霊博士が、大田とヒロコに迫る。
大田はヒロコを逃がし、ジュニア・ライダー隊もヒロコを助け逃亡しようとする。
だが、ジュニア・ライダー隊の前に、教室に置いてあった椅子が空を飛び襲ってきた。
椅子はバリケードを作り、ジュニア・ライダー隊を包囲する。絶体絶命の危機。
そこに、ジュニア・ライダー隊の連絡用コインの後を追ってきた一也が駆けつけた。
一也が椅子のバリケードを崩すと、椅子はジンファイターに変化し襲いかかる。
一方、大田は幽霊博士に死刑を宣告され、教室にあった椅子に座らされていた。
そして、大田は椅子から飛び出した拘束具によって拘束されてしまう。
大田が座った椅子は、ジンドグマの処刑人・イスギロチンが変化したものだった。
電気椅子となったイスギロチンは、大田に電流を流して苦しめる。
しかしそこにジンファイターを倒した一也が現れ、大田を救い出す。
幽霊博士は一也と大田の始末をイスギロチンに任せ、自らは撤退するのだった。
イスギロチンは教室の椅子を次々にジンファイターに変化させ、一也を襲わせる。
倒しても倒しても、ジンファイターは椅子に戻るだけで有効打を与えられない。
この危機に、一也はスーパー1に変身した。
スーパー1はパワーハンドにチェンジし、椅子のバリケードを破壊。
そうしている間に、イスギロチンは撤退してしまった。
スーパー1は戦場に残された椅子を確認するが、ただの椅子に過ぎない。ということは、イスギロチンは普通の椅子をジンファイターに変える能力を持っているということなのだろう。
なんとか難を逃れ、谷モーターショップに避難した大田は、ジンドグマに追われる理由を話し始めた。ジンドグマに騙され、知らぬままドクロガスの開発に協力させられていたのである。
防毒マスクでも防げない新型ガスが大量生産されれば、もはや防ぐ術はない。
一也は大田から秘密研究所の場所を聞き出し、ドクロガスが大量生産される前に研究所を壊滅させるため、ジンドグマの秘密研究所に向かうのだった。
高圧電流の流れる柵や監視カメラが備えられた山中を突破し、ジンドグマの秘密研究所にたどり着いた一也。だが、ジンファイターの警備の目も厳しい。
なんとか警備を突破し、秘密研究所内部に潜入した一也だが、落とし穴の罠に嵌まってしまう。
落とし穴の先には、椅子に化けたイスギロチンがいた。
一也はイスギロチンに拘束され、高圧電流を身体に流されて気絶してしまう。
一也を捕らえた幽霊博士は喜色満面。悪魔元帥に一也の処刑を見せようとする。
そしてついに、一也に向けてドクロガスが噴射された。このまま一也も溶けてしまうのか?
そして5秒後。イスギロチンが一也の様子を確認する。
そこに一也の姿はない。完全に一也は溶けてしまったのか。
だが、現実はそうではなかった。一也はスーパー1に変身し、ドクロガスを凌いでいたのである。
改造人間には、ドクロガスは通用しなかったのだ。
一也はジンファイターを次々に蹴散らし、ジンドグマ秘密研究所の設備を破壊。
ドクロガス製造機は爆発の中に消え、大惨事を見せられた悪魔元帥は怒りを隠しきれない。
普段あれだけ上機嫌な悪魔元帥も、流石に笑っていられなかったようだ。
ジンドグマ秘密研究所はついに、完全に木端微塵に爆発してしまうのだった。
こうして、ジンドグマのドクロガスによる大量殺人計画を阻止したスーパー1。
だがそこに、イスギロチンの能力でジンファイターとなった椅子が襲いかかってきた。
そしてまんまと騙されたイスギロチンも、その屈辱を晴らすべくスーパー1に挑みかかる。
「無駄なことだイスギロチン!お前は俺の敵ではない!」
スーパー1はエレキハンドにチェンジ。イスギロチンもギロチンスパークを放電する。
高圧電流対決は、エレキハンドのエレキ光線の勝利に終わった。
感電したイスギロチンに、スーパー1はスーパーライダー月面キックを放つ。
この一撃に、ついにイスギロチンは倒される。
「愚かな奴だ…」
戦いを終えたスーパー1は、Vジェットを飛ばし、帰還するのだった。
久々にジュニア・ライダー隊の活躍が少なく、その分一也の活躍が多く描かれたエピソード。
イスギロチンは自らを椅子にする能力よりも、周辺の椅子をジンファイターに変える能力のほうが目立った印象で、椅子がバリケードを組みジュニア・ライダー隊に襲いかかる映像は、日用品が襲いかかってくる恐怖というジンドグマ怪人ならではのコンセプトを体現していた。
大田を逃がすことで一也を秘密研究所の情報を与え、そこに潜入させてから捕らえることで処刑しようと目論んだ幽霊博士だが、一也の方が一枚上手。
結局は悪魔元帥の前で策士策に溺れる様子を露見してしまうことになってしまった。
悪魔元帥は普段は余裕の構えを崩さないだけに、怒りの表情が余計に恐ろしい。
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