「仮面ライダースーパー1」第39話「強力ライター怪人の弱点はどこだ!!」感想

2025年9月15日月曜日

仮面ライダースーパー1 東映特撮YoutubeOfficial

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あらすじ

火事地獄作戦を実行する怪人・フランケライターは、着火燃料・ファイヤーストーンから火を放ち、街を焼き尽くそうとする。さらに、東京を一挙に全滅させるため、フランケライター2号、3号の開発も進んでいた。フォンダ博士はフランケライターの開発を強制され…。

引き裂かれた親子の絆を救え!一也、決死の空中変身!

今回のジンドグマ怪人は、ライターをモチーフにしたフランケライター。
ジンドグマに騙され怪人づくりを強制させられている科学者・フォンダ博士が生み出した怪人だ。
腹部の着火装置を操作することで頭部から強烈な火炎を放つ能力を持つが、そのための着火燃料としてファイヤーストーンと呼ばれる特殊な燃料を必要とする弱点を持つ。

鬼火司令はこのフランケライターを量産し、街中に火を付ける火炎地獄作戦を考案。
これ以上の協力を拒むフォンダ博士を脅し、フランケライター2号、3号を開発させるべくフォンダ博士の息子のテリーの拉致を決行した。そして、テリーだけでなくジュニア・ライダー隊のミチルも拉致したジンドグマは、彼らを人質に一也を地雷原に誘導。
そうとは知らぬ一也は、テリーとミチルを助けるべくバイクを走らせる。
果たして一也はこの危機を脱することが出来るのか?



東京都内に原因不明の火事が次々に起こり、人々を不安に陥れていた。
そしてある夜。最新鋭の消火設備のある高層ビルの警備室で、不審なライターが見つかる。
それはジンドグマ怪人・フランケライターが化けた姿だった。
フランケライターは巨大なライターに変化すると、炎を吹き出し警備員を襲う。
しかしその途中、燃料であるファイヤーストーンが切れる。
それをジンファイターに交換させたフランケライターは、警備員を焼き尽くすのだった。

「燃えろ燃えろ悪魔の炎。天を焦がして焼き尽くせ!」
フランケライターによる連続放火は、鬼火司令が進める火炎地獄作戦だった。
火災現場に現れた鬼火司令の前に、連続放火を調査していたスーパー1が現れる。
スーパー1はこの連続放火を食い止めるべく、鬼火司令に一騎打ちを挑んだ。
だがそこに、フランケライターが現れる。
フランケライターは鋼のボディでスーパー1の打撃を跳ね返し、頭部からの火炎放射でスーパー1を苦しめた。スーパー1はパワーハンドにチェンジし、パワーチョップでフランケライターの頭部を破壊。なんとか火炎放射を止めることに成功する。
最大の武器を封じられたフランケライターは一時撤退した。

ジンドグマのアジトでは、幽霊博士たちが鬼火司令はスーパー1に負けると陰口を叩いていた。
相変わらず、一緒に食卓を囲んでいる割には仲が悪い。
そこに、フランケライターと鬼火司令が戻ってきた。スーパー1を退けた鬼火司令は上機嫌だ。
鬼火司令は悪魔元帥に火炎地獄作戦の進捗を報告する。既に東京の3分の1が、連続放火によって1週間後には焼け野原になるほどの被害を受けていた。
さらに鬼火司令は、フランケライターを量産し、フランケライター2号、3号を開発することによって東京中を焼き尽くし、全滅させようとしていたのである。
悪魔元帥はフランケライターの量産を急ぐように命じた。もし、フランケライターが量産され、各地を同時攻撃すれば、ひとりでしかないスーパー1に防ぎようはない。
鬼火司令はフランケライターを開発したフォンダ博士に開発を急がせることを約束する。

ジンドグマの秘密研究所には、ジンドグマに囚われ、協力させられていたフォンダ博士がいた。
フォンダ博士は、フランケライターを開発すれば息子のテリーに会わせるという約束のもと協力させられていたが、鬼火司令はその約束を反故にし、フランケライターの量産を迫る。
しかし、フォンダ博士は頑なに協力を拒んだ。
そこで鬼火司令は、自らテリーを拉致してフォンダ博士に会わせようと目論む。

その頃、フォンダ博士の息子のテリーは、駅前で父の写真の貼ったカードを首に下げ、行方不明になった父の捜索を行っていた。そこに、ジュニア・ライダー隊のミチルとマサルが通りかかる。
テリーから事情を聞いたミチルは、ジュニア・ライダー隊で捜索を請け負うことにする。
するとそこに、怪しげな男が現れ、テリーを父のところに案内すると言い出した。
テリーは結局、その男に連れ去られてしまい、ミチルたちは急いで仲間を招集する。

怪しい男はテリーを無理やり車に乗り込ませた。
しかしそこにジュニア・ライダー隊が駆けつけ、スーパーボールを投げつける。
それに苛立った男は変装を解く。男の正体は案の定、鬼火司令だった。
鬼火司令はジンファイターを呼び出し、ジュニア・ライダー隊を襲わせる。
そしてテリーを車に載せようとするが、なんと車内には先回りした一也が乗っていた。
一也はテリーを助け、ジュニア・ライダー隊に任せると、ジンファイターの足止めをする。
鬼火司令は一也を車で轢き殺そうとするが、一也は車の猛追を躱すのだった。
テリーの拉致にも一也の抹殺にも失敗した鬼火司令は撤退する。

ミチルはマサルとともに、テリーを自宅へと匿った。しかし、マサルがジュニア・ライダー隊の仲間を呼びに行った間に、フランケライターがテリーとミチルを襲撃した。
火炎放射で二人を脅したフランケライターは、テリーとミチルを拉致してしまう。
一方、ジュニア・ライダー隊本部には、ジンドグマからの通信が入っていた。
それは、あろうことか囚われたミチルを死刑に処すという内容だった。
死刑執行は午後3時、地獄ヶ原。だがそれは、一也を誘き出すための罠だったのである。
フォンダ博士はミチルを開放するように懇願するが、フランケライターは聞く耳を持たない。
それどころか、テリーの命を人質に、フランケライター2号、3号を開発させようとした。
あまりにも非人道的なフランケライターに、フォンダ博士は怒る。
「お前は、それでも…!」
「おおっと。あいにくと人間じゃないぜ!」
フランケライターの、この悪辣さが素晴らしい。
テリーからミチルを助けるように懇願されたフォンダ博士は苦悩するのだった。

一也は一路、地獄ヶ原へ急いだ。死刑執行まであと5分。
ミチルは気丈にも、ライダー隊の誇りを胸に、決して絶望せず前を向き続ける。
しかし、地獄ヶ原にはフランケライターの仕掛けたライター地雷が埋められていた。
ミチルの処刑で誘き出した一也を、ライター地雷で木っ端微塵に始末しようというのだ。
そうとは知らぬ一也は、ブルーバージョンで地獄ヶ原へ向かう。
だがそこに、テリーの願いを聞き入れたフォンダ博士が、火炎放射器を手に現れた。
フォンダ博士はミチルを開放するように迫るが、フランケライターはミチルを開放するふりをして槍を投げつけると、態勢を崩したフォンダ博士をジンファイターに拘束させる。
そして地獄ヶ原に到着した一也も、地雷の爆発に巻きこまれ爆煙に消えるのだった。
もはや、ミチルを助けるものはいないのか?

だがそこに、ブルーバージョンに乗ったスーパー1が現れた。
一也は爆風に紛れて上空高く飛び、空中で変身を遂げていたのである。
フォンダ博士たちを開放したスーパー1は、ミチルたちを逃がし、ジンドグマに立ち向かう。
フランケライターはライター爆弾や火炎放射でスーパー1を襲う。
そこに、フォンダ博士がフランケライターのファイヤーストーンを狙うように助言した。
スーパー1はエレキハンドのエレキ光線でファイヤーストーンを破壊。
フランケライターがそれを交換しようとしている隙に、連続攻撃を叩き込んだ。
そして、最後のトドメのスーパーライダー反転三段キックが炸裂。
ついに、この強敵ライター怪人を打ち破ったのである。

こうして無事にフォンダ博士とテリーは再会した。
ジュニア・ライダー隊はテリーに、ジュニア・ライダー隊アメリカ支部隊員の称号を贈る。
こうして、国を超えた友情が結ばれたのだった。

フランケライターの悪辣なキャラクターが印象に残るエピソード。
それでもお前は人間かと問われ、あいにく人間じゃないぜと答える不敵さがたまらない。
また、フォンダ博士とテリーの親子の絆の描写も見どころ。
関係ないミチルを巻き込んだことに苦悩し、息子のテリーの説得を受けてジンドグマに反旗を翻すフォンダ博士の勇敢さも印象深いシーンだった。

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