あらすじ
幽霊博士が変身した怪人・ゴールドコーストが空から金色の猛毒カビを降らせていた。
そのカビを浴びれば全身黄金になって死んでしまう。
さらに幽霊博士は、黄金の雨の元凶は一也だと嘯き、人々を扇動する。
強敵・ゴールドゴーストにはブルーバージョンが繰り出す体当たりも効かず...。
幽霊博士最後の挑戦!黄金の雨が人々の心を惑わせる!
鬼火司令と妖怪王女を失い、怒りに燃える幽霊博士最後の挑戦が始まった。
幽霊博士の正体は、ジンドグマ超A級怪人ゴールドゴースト。
蜃気楼を利用し自らの幻影を作り出す能力を持つ、まさに幽霊そのものの怪人だ。
その力は、ブルーバージョンのスーパーライダーブレイクすら通用しない程である。
そんなゴールドゴーストの作戦は、地球外のカビを元に作られた、全身に黄金の斑点が浮かび最後には死んでしまう奇病「黄金病」に感染させる黄金のカビを流行させること。
その手始めに、スーパー1に黄金のカビを浴びせて黄金病を感染させた後は、街中に黄金のカビを降らせて黄金病を蔓延させる、「黄金の雨作戦」を実行。
さらにその元凶が一也であると嘯き、一也を社会から孤立させようと目論む。
黄金病に侵された人々の不安と混乱を巧みに扇動し、人々に一也を襲わせる幽霊博士。
命をかけて守ろうとした人々に襲われ、傷つく一也。
果たしてスーパー1は、疫病を恐れる人々の心につけ込んだ陰謀を打ち砕くことが出来るのか。
ジンドグマの邪悪な大幹部、オニビビンバとサタンドールを倒したスーパー1。
幽霊博士は鬼火司令と妖怪王女の仇を討つべく、怒りの炎を燃やしていた。
ブルーバージョンを飛ばしていたスーパー1の前に、ジンドグマ怪人ゴールドゴーストが現れる。
「俺は、闇の帝国ジンドグマより遣わされしゴールドゴーストなり!」
スーパー1はブルーバージョンでゴールドゴーストに突撃するが、その実態を捉えられない。
エレキハンドのエレキ光線すら、ゴールドゴーストにはまるで通用しなかった。
「お前のファイブ・ハンドなど、この俺には何の役にもたたんわ!」
さらにゴールドゴーストは、ふわりと宙に浮いてスーパー1を挑発する。
そこでスーパー1はブルーバージョンで体当たりする「スーパーライダーブレイク」を敢行。
その威力は物凄く、ブルーバージョンに衝突したゴールドゴーストは大爆発したかに見えた。
だが、ゴールドゴーストが爆発した上空から、砂金が無数に降ってくる。
そして、その砂金を浴びたスーパー1は突如苦しみだし、変身も解除されてしまった。
一也の顔には、黄金の斑点が浮かび上がる。これは全て、ゴールドゴーストの罠だった。
「俺様を倒すことなど誰にも出来んわ!お前のどんな技もこの俺には通用しない!お前には地獄の苦しみを与えてやるぞ!お前は、お前が命をかけて守った人たちに嬲り殺しにされるのだ!」
不吉な言葉を残し、ゴールドゴーストは姿を消した。
一也は、全身が焼き尽くされるような痛みに苦しむ。
その頃、谷モーターショップには、国際宇宙開発局からの暗号通信が届いていた。
それは、沖一也を、宇宙開発ロケット「ジュピタースーパー1号」操縦士として招集するもの。
かつて、ドグマによって壊滅に追い込まれた国際宇宙開発局は、密かに富士の樹海の地下空洞に再建され、宇宙開発用ロケットの研究を進めており、それが完成したのである。
しかしそれは、一也と仲間たちの別れを意味する通信だった。
ハルミは一也と離れることを大いに哀しみ、涙する。
だが、国際宇宙開発局の再建とジュピタースーパー1号の完成は、ジンドグマにも嗅ぎつけられていた。一也への暗号通信を解読した魔女参謀の報告を受けた悪魔元帥は、ジュピタースーパー1号を奪い取り、新型爆弾を搭載して地球を攻撃する最終作戦を実行に移そうとする。
一方、ゴールドゴーストは街なかに現れ、一也を苦しめる金の雨を街中に降らせる。
「金の雨よ降れ!街中に黄金病を蔓延らせるのだ!」
空から降ってくる金の輝きに目が眩んだ人々は、それが恐ろしい病をもたらすとも知らずに、我先にと金を集めようとする。
そうして金に触れた人々は、体中に黄金の斑点が浮かび上がり、高熱に苦しみ始めた。
谷はこの黄金の雨を怪しみ、ジュニア・ライダー隊に外出しないように連絡するのだった。
高熱に苦しみながら、一也はなんとか街へと戻ってきた。
しかしその一也を取り囲むように、金に触れて黄金病となった民衆たちが現れる。
そこに幽霊博士が現れた。
「皆の衆!その男が、黄金病を振りまいた張本人だ!黄金病とは、顔と言わず手足と言わず、黄金の斑斑点が浮かび上がり、三日三晩高熱を出して死んでしまうという恐ろしい病気だ!その男を殺さぬ限り、黄金病は治らんぞ!」
未知の病気に怯える人々の恐怖心につけ込んだ幽霊博士は、これまで一也が守ってきた人々に一也を殺させるべく、人々を扇動しようとしていたのだ。これが幽霊博士、最後の罠。
「沖一也!お前は、お前が命をかけて守った人々に、嬲り殺しにされるのだ!」
ジープに引きずり回される一也に、人々は容赦なく殴打を加えていく。
一也はその卑劣な行いに怒りを爆発させ、ゴールドゴーストが幽霊博士の正体であると察知する。
谷モーターショップでは、谷たちが一也と連絡が取らないことに気をもんでいた。
するとそこに、一也を引きずり回すジープと黄金病に侵された人々が通りかかる。
一也が容赦ない暴行を受ける姿に、谷は一也を助けるための一計を案じる。
黄金病患者の変装をした谷・チョロ・ハルミの三人は、黄金病患者の面々に無料でラーメンを振る舞う屋台のふりをして黄金病患者たちを誘き出し、囚われていた一也を救出する。
谷は、一也をチェックマシーンがある基地まで運び込んだ。
ハルミは、その先端科学で作られた装置に驚愕する。
そして、チェックマシーンが一也の身体をチェックし始めた。
そのモニターに映し出されるのは、仮面ライダースーパー1の透視図。
「一也さん、まさか…」
チェックマシーンは浄化光線で黄金の斑点を浮かび上がらせる原因の、黄金のカビを除去。
一也はなんとか黄金病から回復する。
チェックマシーンの分析によれば、黄金のカビは地球上のものではなかった。
それは、ジンドグマは宇宙から来た存在だということの証明である。
一也は仲間たちに感謝を述べるとともに、自分がスーパー1であることを告白する。
どこかでそんな予感がしていたチョロは「やっぱり!」と笑顔を見せるが、ハルミはその事実を信じられずにいた。谷は一也が、地球の未来のために宇宙を探検調査する使命を帯びた改造人間スーパー1であることを説明する。一也が重い使命を背負った存在であることを知り、涙ぐむハルミ。
チョロは、2人が結ばれない運命であると独りごちる。
谷は一也に、ジュピタースーパー1号が完成し、一也が招集されたことを伝える。
だが一也にはまだ、黄金病に苦しむ人々を救い。ジンドグマを倒さねばならない使命があった。
そこで一也は、黄金のカビを消しさる浄化光線をエレキハンドに組み込むことにした。
そして、実態を捉えることが出来ないゴールドゴースト相手にも、谷の「蜃気楼のようだ」という言葉から、打倒のヒントを見つけるのだった。
翌朝。幽霊博士は黄金病に侵された人々を集め、一也を殺させようとした。
しかしそこに、フードを被り預言者のような扮装をした一也が現れる。
ジンファイターを蹴散らした一也は、仮面ライダースーパー1に変身した!
スーパー1はエレキハンドの浄化光線で黄金病に侵された人々を救った。
幽霊博士はジンファイターを差し向けるが、もはやスーパー1の敵ではない。
だが、ゴールドゴーストが空中に現れ、3体に分身する。
再び黄金の雨を降らせるゴールドゴーストだが、エレキハンドの浄化光線で無効化される。
そこでゴールドゴーストはロケット弾を発射して攻撃する。
だがその弾道は、空中にいるゴールドゴーストから発射されたものではなかった。
その弾道から、スーパー1は物陰にいるゴールドゴーストの本体を発見。レーダーハンドにチェンジし、レーダーアイのロケット弾攻撃でゴールドゴーストの本体を攻撃する。
ダメージを負って逃亡を図るゴールドゴーストに、スーパー1は空中で何度も反転し連続で蹴りつける「スーパーライダー天空連続キック」を炸裂させる。
「スーパー1め…ジンドグマは永遠に不滅だ!悪魔元帥…バンザーイ!」
ついに倒されたゴールドゴーストは、幽霊博士の姿に戻る。
「幽霊博士は死なず…ただ、消え去るのみ…」
幽霊博士は爆発四散し、ついにスーパー1はこの難敵を打ち破った。
そこに谷たちが駆けつける。なんでも、宇宙開発局に異常事態が発生したというのだ。
スーパー1はVジェットにまたがり、急ぎ富士の樹海の宇宙開発局へ向かった。
そして、谷たちもその後を追う。
富士の樹海の中にある、宇宙開発局に起こった異常事態とは何なのか!
恐るべき罠が、スーパー1を待ち構えているぞ!
気をつけろ、仮面ライダースーパー1!
幽霊博士との決着が描かれたこのエピソードでは、幽霊博士の策略によって本来守るべき人々が一也を襲い、その生命を奪おうとするショッキングな展開が描かれた。
空から降る黄金に目が眩み、黄金病に侵された人々を扇動することで一也を襲わせた幽霊博士の作戦は、守るべき人々に一也を襲わせることで一也を絶望させようとする悪辣さの現れだ。
しかし、不屈の精神力を持つ一也は、この苦境の中でも決して絶望することなく、黄金病に侵され悪に利用されようとしてきた人々を救うべく戦い抜いてみせた。
一也の強い心の前には、不安に怯える人の弱い心を利用せんとした悪の陰謀も無力なのだ。
最終回に向け、ハルミとチョロがスーパー1の正体を知ることになった。
薄々それに感づいていたチョロはともかく、慕っていた一也の正体を知ったハルミのショックは大きい。さらに、国際宇宙開発局からの招集を受けた今、一也が地球にいる時間はあと僅かだ。
ハルミの一也への思いが届く日は来るのだろうか?
そして、悪魔元帥に狙われた国際宇宙開発局は無事なのだろうか?
今、富士の樹海に再建された国際宇宙開発局へ向けて、スーパー1は急ぐ。
ジンドグマとの最後の戦いの時が迫ろうとしていた…。
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